上記の広告は2週間以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書くことで広告が消せます。  


2012年06月24日

チョコザイ君(ATARU)が、とうとう最終回icon13

今日は、隅から隅までガッツリ見入ってましたicon103

仕事柄、発達障害のお悩みを受ける事が有る私。

サヴァン症候群という発達障害を持つ、
主人公チョコザイ君の表現方法にも学びがいっぱいicon97

面白すぎるキャスティングに、部外者を警察の捜査に加えるという、超有り得ない設定もドストライクface05

事件解決のキーパーソンで、大御所タモリさんが出て来るわ、
チョコザイ君とお別れの際の空港で、シンクロナイズドスイミング刑事が出て来るわ・・・

最後の最後まで、盛り沢山に魅せてくれましたicon113


チョコザイ君が好きな理由の一つは、
発達障害を持つ主人公が、成長し、自立していく姿を描いていた事。


子育ての最終目標は、「自立」です。
親は、子どもが巣立つ時まで、見守る事しか出来ません。

どんなに辛くても、切なくても、歯痒くても、身代わりになる事は出来ないのです。


「能力、障害、病気。それを分ける事に、どんな意味があるの?」

「個性じゃダメなのか?」



傍でアレコレ言うのは、簡単です。

障害を持つ方、そのご家族や周囲の方々の苦しみは、想像を絶するものです。

ただただ、子どもの幸せを願い、自立を信じて必死に毎日を送っておられる事でしょう。


「自分のために動いてくれる人が居る。
 それだけで、世界が変わる。」


まさに、その通りicon73icon97

見返りを求めない、無償の愛。

それが、人の情けであり、絆を結ぶもの。


障害は、周囲の愛情次第で、克服が可能です。

克服と完治は違います。
障害と共存していく、という意味です。

例え、身体が動かなくても、通じあえる心が有る・・・

私は、そう信じていますface06icon12

  


2011年09月28日

ADHDの場合、忘れ物を繰り返したり、
さっきしたばかりの同じ失敗を、何度も繰り返したり、
通常考えられない様な、忘れ方をします。

学童期の場合、毎晩ランドセルの中に、
明日の用意を、保護者と一緒に、
キッチリ確認したにも関わらず、

登校前に、意味も無く中身を出して行ったり。
持って行っているのに、
「忘れた」と言って提出しなかったり。

鍵をすぐに落とすので、絶対にほどけない様に
ランドセルに付けているのに、毎日取り外して、

教室に置き忘れ、母親が仕事から帰ってくるまで、
玄関の外に、何時間でも座り込んでいる事も、多々あります。

大切な連絡事項のプリントを出さないのは、当たり前。
学校の机の中に入れっぱなしでなければ、
持って帰っても、あちこちに置きっぱなし。

毎月の行事表や、イベント事の出欠提出もあるはずなのに、
「絶対貰ってないicon59嘘と思うなら、先生に聞いてみてicon197」と開き直り、

堂々と言い放ちますが、結局貰って、どこかにポイっと置き忘れ。
宿題のプリント提出や、ノートの提出もせず、平常点が無い方も。


「今日、どうして授業参観に来なかったん?」icon196icon10

「家庭訪問、もう予約が一杯で、ここしか空いてないよ」icon196icon10icon10

保護者が、いくら慌てていようと、「どこ吹く風」の涼しい表情face01icon12
挙句、「お母さんに渡したのに、見ないまま無くしたicon77捨てたicon77」と、
一番言いやすい保護者のせいにして、周囲に言い訳をします。

幼児期や、小学校までは先生方に、ご協力をお願いして、
連絡事項や、提出物の確認が出来ますが、
中高生になると、なかなか頼みにくい問題になってきます。

担任の先生が、受け入れて頂けそうなら、ご協力をお願いし、
そうでなければ、お母さん方の、横のネットワーク作りをして、
確実な情報が入る様にします。

本人が、「知らんicon77絶対貰って無いicon197icon77
と、激高しても、「同じクラスの〇〇さんは、貰ったって聞いたけど」
と、淡々と事実だけを話します。

そして、
「あなただけが貰ってないなら、もう一度先生に頼んで貰いなさい。」
「お母さんが、学校に行って、机の中を探してあげようか?」

思春期は、親が学校に来るのは、忘れ物を届ける時以外、
極端に嫌がる子が多いので、かなり効果的ですicon194icon102

逃げ道を、一つ一つ封鎖して行くicon73
自己責任を取らせる事が、最大の目的です
icon53icon12

icon76発達障害(叱る効果が見られない)

  


2011年09月27日

ADHDのお子様の中には、
こだわりや思い込みが激しく、
頑なに事実を受け入れられない方がいます。

多いのが、「言った」「言わない」の水掛け論。

どんなに、
「あの時、あなたがこう言ってこうしたから、
こうなったんでしょう?」と、噛み砕いて説明をしても、

前後の出来事は記憶していても、
「自分は絶対そうじゃないicon59

周囲から見れば、ただの責任逃れにしか聞こえない事も、
本人からしてみれば、「濡れ衣を着せられた」

嘘や空想などの思い付きが、ポンポン口から出て来るので、
記憶が、都合よく塗り替えられて行くのです。

悪いのは、周りの「誰か」なのに、
自分が、悪者にされる⇒どうせ信じてくれないから、悪い事をするicon07
マイナスのスパイラルに陥ってしまいますface10icon10

根も葉もないことを、あたかも他の人が原因の様に上手に話すので、
周囲の大人達は、勘違いしてしまう事が多いのです。

虚言や、思い込みが続く場合は、
そう話してる時点で、
「お母さんは、聴いても忘れちゃうから、カレンダーに書くね?」

と、目の前で書きとめ、後から、淡々と本人に事実を確認させます。

「自分は絶対言ってないicon77
「お母さんは、あなたの目の前のカレンダーに、言ってた事を書いたよね?」

言った言わないの水掛け論は、無駄な争い。
心に傷を遺し、後々まで
「お母さん(周囲の人)が自分のせいにした」と、
さっきの出来事の様に鮮明な記憶で、恨みの種になりかねません。

言い訳や言い逃れをさせない様、目の前で事実を証拠に残す事。

嘘や言い訳をしている自覚がない本人に、
心から納得させる事は、まず無理な期待icon77
視覚で、事実を淡々と確認させる事も、
今後同じ事を繰り返させない、一策です
face02icon12

  


2011年09月25日

知的レベルの高い、アスペルガーやADHDの場合、
その場に合わせて、
話を創り上げる事に、非常に長けている方が居ます。


極端な例は、天才詐欺師。

目の色ひとつ変えず、一人一人に、
あたかも事実の様に話すので、
聴いた方は、疑う余地も無く、話に振り回されてしまいます。

後で嘘だと判り、問いただしても全く悪びれるどころか、
又、とても巧妙な言い訳をし、話を逸らせ、逃げ道を確保します。

何度注意しても、叱っても、治りません。
逆に、騙された方が悪いicon59と、威圧される事も有ります。

本人には、「嘘偽り」という自覚がなく、
人を騙す事にも、全く罪悪感が有りません。

自分を正当化するために、何も関係ない人のせいと、
話を創りあげて、都合よく記憶を塗り替えてしまいます。

「厳しい親がそうさせた。」「今の状況がそうさせた。」
中には、「自分は、絶対違う!」と癇癪を起こし、
暴力を振るう人も居ますicon56

普段は無愛想で、嘘をつきそうにない人が、
屁理屈で理論武装し、天才的な話術を奏でるので、
交渉事には、非常に長けた能力を発揮する場合も有りますが、

自分の利益の為には、「嘘八百が当たり前」と豪語する位、
誠意を求める事は、できません。
普段の生活の中では、周囲が混乱して疲弊してしまいます。

話が、その都度変わる人に対しては、即断せず、一呼吸置き、
何が本当なのか、ご自身の眼で真実を確認する他ありません。

話を鵜呑みにせず、その都度確かめるのには、
労力も、精神力も必要です。
「又、騙された・・・」と判明する度に、ガックリ力が抜けます。

話を疑うのは、不本意ですが、その様な方は、失敗やミスを、
人のせいにする事に、全く罪悪感を持たないので、

周囲の方々が、被害を受けない様に、
自衛して、ご自身を守るしか、手立ては有りません。


icon76発達障害エピソード(思い込みで暴走)



  


2011年09月18日

ADHDやアスペルガーのお子様の中には、

傘を雨降りの道具として
使わないお子様がいらっしゃいます。

傘を広げていても、振り回したり、
内側に水が溜まる様子を観ていたり・・・

幼稚園・保育園生までは、保護者が手を掛け、
レインコートやレインブーツなどで、カバー出来ますが、
登下校ともなると、付いて回る訳にはいきませんicon11

雨が降りそうな時に、傘を持たせると、
樹や塀を叩いたりガードレールを叩き音を鳴らしたり、

通りすがりや駐車中の車を叩いたりicon196
地面や歩道を、ガリガリ引きずりながら行くので、
学校に着く前に、傘はボロボロ・・・face07

例え、傘は無事に学校についても、持って行った事を忘れ、
ずぶ濡れになって帰る事も、しょっちゅう。

「今朝、傘を持って行ったでしょうicon66
「あっface08忘れてたface03
の繰り返しですface13

毎回置き傘を持ち帰らず、とうとう家中の傘を、
学校に置いたままにして、ご家族が困られたり、

新しく購入しても、すぐにボロボロになり、傘として機能させず、
一日も持たないので、ずぶ濡れでガタガタ震えながら帰る事もicon196icon05

冬時期や梅雨、季節の変わり目は、
風邪を引かない様にするだけでも大変icon196icon10

危ない事は絶対しない様に、
その都度注意する以外、
対策は有りませんicon77


覚悟を決めて、ディスカウントショップで、安い傘を大量購入し、
どこかに隠して、雨降りの時に「物を大切に使おうね」と、
諭しながら、手渡しして見送る事ですface02icon23icon12

icon76発達障害エピソード(雨降り) 思春期編


  


2011年09月18日

ADHDやアスペルガーのお子様の中には、

濡れる事に対して、大変神経質な方も居ますが、
傘を、雨降りのツールとして使わず、
遊び道具の一つとしてしまうお子様も、多く見掛けられます。

幼い頃は、大好きなキャラクターの傘を買って貰うと、
誰もがとても喜び、興奮状態になりますface05icon14icon12

「大好きなキャラクターを、雨に濡らすのも勿体無い」と
ご自分が思われた経験も、有るかもしれません。

しかし、発達障害の元気なお子様の中には、

お天気の日に、樹やブロック、柱や壁等を叩いて骨を折ったり
中にオモチャや、公園の砂や、小石を入れて、
使う前に、汚したり、重みで骨が折れ、使えなくしたり・・・

庭の花や公園の花などを、ゴルフの様に、ショットしたり・・・
傘として活用する前に、様々な「挑戦」をしてみたくなる様です。

いくら「持ち物を大切にしなさい」と、口を酸っぱくして注意しても、
お子様は、好奇心と、探究心の方が勝るので、
新しい傘を買っても、同じ事の繰り返し。

「勿体無いなぁ・・・」と思うのは、周囲の方だけ。

「他人や自分を、刺したり叩いたり、
動物をいじめたり生き物を傷付ける事は
絶対してはいけないし、許さないicon197icon101


と、最低限のルールとマナーを教え込めば、
後は、人様に迷惑を掛けない限り、動じない事です。

それは、中には、大人がオタオタするのを見て、
喜ぶお子様もいらっしゃるからです。


雨降りの時は、レインコートに、レインシューズicon73icon12

ただし、ポケットや、レインシューズ、レインコートの帽子に雨を溜めて、
グチャグチャするのも、ワクワクして楽しいようなので、

保護者の方は、後片づけが大変でしょうが、
大らかな目で、見守ってあげて下さいface02icon03

icon76発達障害エピソード(雨降り) 思春期編

  


2011年09月13日

言葉に躍らされず、
無理解な周囲の偏見や雑音に惑わされない様に、

保護者の方だけで、抱え込まず、
本音を打ち明けても、丸ごと受け入れられ、

支援やご協力が出来る、地域や教育の体制作りを進める事。

保護者が息抜き出来る場を持たれる事が、
何よりの気分転換で有り、

お子様の隠れた才能を発見出来る、
チャンスを掴む可能性を広げる事にも、繋がります♪

icon76発達障害エピソード(ハサミ)前編
icon76発達障害エピソード(ハサミ)後編

※写真は、エピソードとは無関係の「アゲハ蝶の幼虫」です※


  


2011年09月13日

「発達障害」
って言葉が大袈裟過ぎて、
仰々しくて、私は苦手ですface10icon11

少年犯罪や、様々な犯罪の精神鑑定の結果、
「広汎性発達障害」と診断される事が多いので、

言葉が独り歩きして、
偏見や違和感を持たれる事が多い様です。


実際、お子様が「発達障害」と診断された事に
ショックを受けられた、高学歴のご両親が、

そのお子様だけを受け入れられなくなり、
他の兄弟と違って、ネグレクト(育児放棄)をされているケースも有ります。

性格的な傾向や、興味の対象や方向が、少し違うだけで、
とても無邪気で可愛らしいお子様が、沢山いらっしゃいますface02icon102

icon76発達障害エピソード(ハサミ)前編
icon76発達障害エピソード(ハサミ)後編

※写真とエピソードは、全く無関係です※

  


2011年09月12日

火に異常な興味を示すお子さんは、
成長するにつれ、
徐々に、大きな物に火を点ける傾向が有るので、

効果的な対策の一つに、
幼い頃から、保護者が根気強く、
火を使う料理を教えて、
興味の対象をそらせると同時に、

料理を作り上げる達成感や、
皆で楽しんで食べる、満足感等を、
味わえる雰囲気作りが有ります。

燃え盛る火を、単なる興味の対象にするのでなく、
便利で豊かに使いこなす道具として、
生かしていきたいものです。

icon76発達障害エピソード(興味と執着)icon12




  


2011年09月12日

発達障害の傾向の一つに、
火に対する興味や執着が
異常に激しいケースが有ります。

乳児期からの兆候としては、
ガスコンロや、
仏壇の蝋燭や線香の火を、延々と眺めていたり、

少し成長すると、
自分でマッチや、ライターで、
蝋燭や線香に火を点けようとするだけでなく、

仏壇回りの物(紙や布の物・座布団や畳等)
様々な物に火を点けたりします。

カードや、ティッシュペーパーに火を点けて、窓から投げたり、
枯木や枯れ草に火を点け、燃えていく様子を眺めたりします。

学校にライターを持って行き、
校舎の陰で、ノートに火を点けたり、
ゴミや枯れ草、トイレットペーパーに火を点けたり…

ボヤ騒ぎや、火事を起こしてしまう可能性が、
徐々に、高くなります。

何度見付かって、叱っても、注意されても、
マッチやライターを隠しても、
色々な所で簡単に手に入るので、イタチごっこです。

icon76発達障害エピソード(興味と執着)icon12



  


2011年09月10日






ADHDやアスペルガーのお子様の中には、
乳児期から、偏食で離乳食を
全く受け付けない子も居ますicon198

乳児期から、食わず嫌いで、食べ物に興味を示さず、

母乳で育て始めると、
ミルクを受け付けず、

ミルクで育てると、
母乳を受け付けなくなります。

離乳食が全く進まず、
断乳をしようとすると、
高熱を出したり、

白ご飯以外受け付けず、
栄養失調になるケースも有ります。

「お母さんが、美味しい物を
作ってあげないから、食べない。」

と、心無い事を言う人が、
少なく有りませんが、

どうか、気にされません様にicon77

発達障害の場合、子どもの偏食は、
保護者の調理や見た目云々でなく、

「偏食による、味覚のこだわり」
が強い場合に、起こる事が多いのですicon122icon12

食事中、叱ったりすると、
食事の時間を、拒否する事も有るので、

保護者が食べている時に、膝に乗せ、
「美味しそうに食べる」姿を見せながら、

時折「美味しいよ~face02食べてみるicon66
と、興味や好奇心を刺激する様に、
根気強く促して行く事も、一策ですicon73icon12



icon76発達障害エピソード(偏食)前篇icon77
icon76発達障害エピソード(偏食)後編icon77  


2011年09月07日

ADHDエピソードには、
一人一人、独特な癖が有り、
個性や特徴も有ります。

意味もなく、一つの物を、
ずっと目で追い続けるケースの場合。

本人に聴いても、
全く意味は無いし、
自分でも解らないとの事。

【男の子のケース】

(幼児期〜思春期まで、全く変わらず)
母親が動くと、ずっと目で追い続ける。

大好きなテレビ中だろうが、食事中だろうが、母親がその場を少しでも動くと、姿を目で追う。

母親が食事する姿を観る事は無いが、席を立ったりすると、必ず目で追い続ける。

会話は、全く無し。

話しかけても「別に」との返答。

【成人男性のケース】

妻の姿を目で追うが、会話は全く無視。

運転中、対向車のナンバーや
対向車の運転手を見ている。

前方不注意で、
よく追突事故を起こしたり、
交差点で、横の信号を見ていて、
自分の進行方向の信号を見ず、

赤信号を突っ切ったり、
青信号で止まったり…

何度繰り返しても、
反省をする事は有りませんし、

本人が直す気が無い限り、
事故や交通違反を繰り返します。

同乗者の方が注意すればする程、
逆ギレして、余計運転が荒れ、
神経が参ってしまうので、
危険運転を繰り返す方の同乗は、
控える事が、唯一の対策です。  


2011年06月18日

子どもの頃、多動のお子さんは、


環境や成長により、ある程度の改善は見られます。


ワンパクや、お転婆で、手がつけられなかった子ども時代が嘘の様に


どっしり構えた、度胸のある大人になる事もありますし、


そうじゃない場合も有ります。


どんなに小さな事・・・


例えば、家のカギを掛けて来たかな?とか、


夫婦喧嘩をして、いつまでも何ヶ月経っても


その場面が、フラッシュバックして、


急にソワソワ落ち着かなくなって、強い不安や怒りを感じたり・・・


何か気に掛かる事が有れば、視線がせわしなく宙を漂ったり、


何を話しかけても、うわのそらface13


心ここに有らずで、意識が遠のいたり・・・


様子が急変するので、周囲までもが落ち着かなくなります。




  



2011年05月28日

さて、前々回の答え


「片付けられない」方への対処法です。



まずは、「居場所」を確保してやる事。


文具は文具。

食べ物は食べ物。

プリントはプリント。

本は本。

洗濯物を入れる引き出しと、汚れ物を入れるカゴ。



これは、当たり前の事ですね?


でも、彼らの概念の中に、「当たり前」「常識」は、当てはまりません。


本と本の間には、潰れたパンやオニギリが、カビだらけでサンドイッチ状態。

使っても無い、クレヨンや絵の具が、なぜかアチコチに分散している。

裁縫道具の中身は、いつの間にか、次々行方不明・・・

学校で必要なリコーダーが、クローゼットの奥隅へと潜り込んでる。


数え上げればキリが有りませんが、彼らの行動に、理由は有りません。


理由を聞いても、「なんとなく」としか、戻ってきません。

何も考えていないので、何度注意しても、同じ事の繰り返し。


カビだらけの、この世のモノとは思えない、発酵物体を見付けた時などは、叫び出しそうになります。

触った時など、感触が、いつまでも手に残っています。



そこで、彼が大まかに投げ込める、入れ物を作ってあげます。

プラスチックケースに、月曜~日曜まで、一週間の見出しを付け、

その日の着替えを入れます。

例えば、月曜日に着替えをしたら、汚れ物はカゴに入っているはずです。

引き出しは、空になります。


必要なプリントや宿題は、クリアケースに入れ、担任の先生に、いつ何を持たせたか、

連絡帳に記入して、一緒に持たせます。


担任の先生は、お忙しくて大変でしょうが、保護者は家庭の中で、教師は学校の中で

それぞれの持ち場で、連携しないと、改善は大変困難になります。


それから、根気よく「声は掛けても、手は掛けない」事です。

ペットボトルや、ゴミの片付けを注意すると「解った!後でする!!」

と、すぐに不愉快そうな態度を取りますが、その場限り。

いつまでたっても、片付きはしないので、注意したその目の前で「今片付けなさい」

と、促します。反発しようが、何だろうが、見届けるまで、許さない事が大切です。


そして、本の間だろうが、ゴミ箱の下だろうが、布団の中だろうが、見付けた物は、

自分の目で確認させ、その場で、目の前で、本人の手で捨てさせます。



彼らは、大変賢いんです。

自分がその場を受け流しさえすれば、文句を言いながらも、片付けてくれる事を見て知っています。

だから、何がなんでも、手を出さない事。

大きくなればなるほど、反抗したり、暴力的に物を投げつけたりするかも知れませんが、

動じない事です。

隙をみせない事です。


こちらが堂々としていれば、「片付けないと、この場が収まらない」と悟り、彼らは仕方なくでも片付けます。



嫌な事を言うより、こちらが片付けてやった方が、早くて綺麗なのは、重々解ります。

でも、手助けをしてやるべき時と、手を出してはいけないタイミングを間違えると、

彼らは、あえて片付けなくなります。

依存心が、どんどん強くなります。


視覚に訴える。五感に覚えさせる。

物の居場所を、きちんと確保し、そこに収めるようにする。

汚いものと、綺麗な物を一緒にすると、臭いや汚れが移るというのも、

見付けたその都度注意し、確認させます。


カレンダーに、スケジュールを書きこむ習慣づけをする。

片付けが出来ない人は、自己管理が出来ない事が多く、時として

期日や期限を間違ってしまいやすい傾向が有ります。



その都度その都度の、的確な対策・対応・対処…早ければ早い程、身体に染みついてきます。

その場合、必ず、躾をする立場の方達の意見は、一致している事。

片方は、自分で片付けさせようとするのに、もう一方は、手を貸そうとする。

すると、絶対に片付けなくなります。


誰しも、楽な方に流れて行きます。

それが子どもなら、なおさらそうです。


哀願するような愛苦しい表情に、つい、情にほだされて、手伝ってやりたくなっても、

モタモタして、見守っている方が、イライラしてしまっても

将来の為に、根気よく辛抱して下さい。



「この子は片付けが下手だから・・・」は、言い訳になりません。


言い訳をさせない手段を、先回りして工夫してあげる事が、

改善に繋がっていきます。









  


2011年05月27日

私のライフワークの中に、「発達障害」との関わりが有ります。


問題行動、学級崩壊や、少年犯罪、衝動的な犯罪の加害者の精神鑑定結果に

「広汎性発達障害」と、診断される事が多く、


「発達障害」⇒「恐ろしい犯罪」⇒「近寄らない・関わらない」


決して、そんな事ばかりではないのに、まだまだ、偏見と無理解が多い様に感じます。


発達障害のケースは、人それぞれ。

私達を含め、誰にでも当てはまる項目が有れば、極端に偏っているケースも有ります。



臨床や教育の専門家でさえ、未知の部分が多々有り、


「神経質で、教育熱心な母親が原因」

「過保護・過干渉が原因」

「愛情不足・ネグレクト(育児放棄)が原因」

同じ相談者に対し、それぞれの相反する見解を押しつけられ、母親は混乱してしまいます。


子どものフォローで、いつも神経を張り詰めていなければならない。

気が抜けない状態に陥ってしまうのに、

未だ「母親が原因」と、ステレオタイプで決めつけてしまわれるのは、いかがなものでしょう?


確かに、中には、母親が原因の場合も有ります。

ケースバイケースです。

その、背景に目を向けない事には、「発達障害」への偏見は、

本当の意味で無くならないと思います。


潜在的に「発達障害」の特徴を持っている方は、少なくない様に見受けられます。

病名は付いていないが、すでに、振り回された周囲が疲弊して、負のスパイラルに陥ってしまった方…


何でもそうです。

早期発見!早期治療!!が、病気に対する心構えだと思います。

では、発達障害に関わる周囲の方は、どうでしょう?

同じく、早期発見!早期対策!!

対応次第で、子どもたちは、伸び伸び才能を発揮する事ができる様になります。

好奇心旺盛な子ども達は、生き生き輝きだします。



これから、少しずつ身近なエピソードをお話して行きます。


【片付けられない】

誰でも、当てはまる所が有るかもしれませんね?


・片付けたくても、忙しい。

・自分はキチンとしているのに、片付けても片付けても、他の人が散らかしてしまう。

・気ばっかり焦っているのに、片付けられない。


これらは、「片付けられない」と言うより「片付かない」と言った方が正しいようです。


では、困ったチャンの行動は、どうでしょう?

・ごみ箱がすぐ横に有るのに、ゴミ箱以外の所に置いたまま。

・学校の机の中に、給食の残りや、プリント・テスト…何もかも押し込んで、カビの温床に。

・子ども部屋のあちこち(引き出しの奥・タンスの中・本棚の奥・ベッドの布団の中・)に、

 生もの(おにぎり・パン・果物・のみかけのジュース…etc.)押し込む。

・異臭を放っていても、全く気にならない。

・汚れた物を、洗濯した物を直すタンスやクローゼットに突っ込む。

・学校で貰ったプリントをあちこちに突っ込み、行方不明に。

・通知表も、宿題も、ちゃんとランドセルの中に入れて持たせたはずなのに、行方不明に。


 理屈や道理では、考えられない、思いもよらない所から、色々な物が、湧き出てきます。

彼らに、片付ける様促しても、一緒に片付けてやったとしても、全く効果は有りません。

机の上の物を、引き出しに押し込む。

クローゼットに押し込む。布団の中に押し込む。

目の前だけの整理も出来ないので、一緒に片付けたとしても、ほんの一瞬で元通りです。



片付けられない⇒頭の中が整理できない⇒段取りが出来ない⇒どこから手を付けたら良いか判らない⇒

⇒面倒くさい⇒そのまま片付けない⇒要る物と要らない物が、ゴチャ混ぜ⇒無くし物が多い。

本当は有るのに覚えていない。見付けられない。無くし物に執着しないので、見付けようとしない…


まるで、異次元に迷い込んだような、エピソードが満載です。

それをフォローする、保護者はたまった物では有りません。

どんなに探し回っても、見つからない。何日掛けても見付けられない。

周囲がどんなにバタバタ騒々しくても、当人は涼しい顔。

なんにも気にならないからです。諦めが早く、執着しません。



そして、忘れた頃に、予想外・想定外の「有り得ない」所から、ポロっと見付かる事があります。


予想外の置き場所。

私の知る限りでは、例えば・・・

電器メーターボックス。工具入れ。傘立ての中・下。庭木の根元。庭土の中。ゲームソフトの間。友達の家・・・

何度も探したはずの、机の中や本棚から、出てくる事もあります。


そう。どれをどこに直す、仕舞う。という概念が、欠けている様です。


では、その対応・対策は、どうすれば良いのでしょう?


次回、お話致します。




  



プロフィール
ことほ
ことほ
ことほ みこ

   福岡天神
 女性・子ども専門
バランス整体&カウンセリング

   ことほ整体

福岡市中央区舞鶴
完全予約制
ご予約・お問い合わせ:
TEL 092−716−3570
営業時間:
午前9時〜午後9時
※お仕事前後の早朝・
夜間も、ご相談下さい。

西鉄天神駅・地下鉄空港線    天神駅  徒歩 5分
西鉄バス 天神北 4分
     那の津口  3分
  福祉センター前  2分

2児♂の母(ノンビリ草食系長男・ガッツリ肉食系二男)
(別名:珍獣2号・3号)

血液型:AB型(真面目で、几帳面…風)

性格:責任感強し。寂しがり屋。ちょっぴり天然(笑)
好奇心・探究心旺盛!!

虚弱体質の子ども達の体質改善・無理解が多い発達障害やパーソナリティの問題に興味を持ち、追求の結果、OLからバランス整体・フットセラピー・カウンセリングの道へ。

男性ボディビルダーや、JRA騎手・トレーナー等、老若男女問わずのバランス整体を経て、女性とお子さま専門の、心身両面をケアを志す整体師に。

バランス整体師歴14年

福岡市在住

趣味:ドライブ・活花
空を眺めること・海や自然に触れること
貝殻拾い大好き(笑)
hLg
< 2024年04月 >
S M T W T F S
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
Copyright(C)2024/極楽とんぼのヤゴ日記 ALL Rights Reserved