極楽とんぼのヤゴ日記

子どもが生まれたら、「かあさま」と呼ばせる予定だった


だけど、いざ産んでみたら、自分は「かあさま」なんてガラじゃ無い

そんな御大層な、家柄でも無い。


かと言って、「ママ」ってガラでも無い。


ふと、従姉がパートナーの事を「お父ちゃん」って呼んでたのを思い出した。


それから、私たちは「お父ちゃん！　お母ちゃん！！」になった

面倒な時は、「オトウ!!」



今時、そんな呼ばせ方をする親は居ないと、母はとても恥ずかしがり、止めるように何度も言われた


だけど、どこに行っても、手を振り払い、走り出して迷子になる子ども達


人見知りが強く、誰がなだめてもすかしてもダメ。

自分の名前を名乗る事も出来ず、泣き声は増すばかり


そんな時、どんなに遠くに居ても

「あぁーちゃ～ん！かぁーちゃ～ん！！」と泣き叫ぶ声は、特徴的

探し出すのにとても重宝した。

保育園でも「◎◎君のママが来たよ!!」って言われキョトンとする息子を見た先生が

「◎◎君のママは、ママじゃなくてお母ちゃんなんですね？」

「はい！　ママってガラじゃないですから」


でも、大きくなるにつれ、自然に、二人とも「お母さん」と呼びだした。


今は、長男は「お母さん」

二男は「おかん。おっかぁ。くそばばぁ」



私の夢はね？

あんた達が歳を重ねて、落ち着いた時に「お袋」って呼ばれる事。


どこに居ようが、どんなに遠く離れて居ようが、私の命よりあんた達の方が、ずっとずっと大事。


唯一無二の宝物なんよ

あんた達を健康に育て上げるのが精一杯で、

自分の人生を掛けて、それを叶えた今、

私には、もう何の力も無くなっちゃったけど…

あんた達の人生なんだから、これからは自分の力で切り拓いて行かんとね？


母ちゃんは、何が有っても、一生あんた達の母ちゃんなんやけね